Homebrewで最小構成のTeX環境を構築する

Homebrewに移行した際に、MacPortsで構築したTeX環境が(当たり前ですが)
全て消えました。で、Homebrewで再構築しようとしたら色々はまったので、
備忘録も兼ねてまとめておきます。

手順

  1. brew-caskを使ってインストール
  2. 日本語が使えるようにする
  3. ヒラギノフォントを使う
  4. TeXShopで編集・PDF出力する

以下順に説明していきます。

brew-caskを使ってインストール

MacTeXが2.3GB(!)もするので、そのサブセットであるBasicTeXを使います。
pkgファイルの管理は面倒くさかったので、brew-caskでインストールしました。

brew tap phinze/cask
brew install brew-cask
brew cask install basictex

ちなみにBasicTeXの容量は85MBくらいです。すばらしい。

日本語が使えるようにする

インストールが終わったら、.bash_profileとかに

export PATH=/usr/texbin:$PATH

と記述して、パスを通しておきます。

次に、全体のアップデートをしてから、日本語対応のためのパッケージなどを
インストールします。

sudo tlmgr update --self --all
sudo tlmgr install ptex ptex2pdf jfontmaps jsclasses japanese-otf

ヒラギノフォントを使う

ヒラギノフォントを使うために、シンボリックリンクを作成します。

sudo mkdir -p /usr/local/texlive/2013basic/texmf-local/fonts/opentype/local/hiragino/
cd /usr/local/texlive/2013basic/texmf-local/fonts/opentype/local/hiragino/
sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ明朝 Pro W3.otf" ./HiraMinPro-W3.otf
sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ明朝 Pro W6.otf" ./HiraMinPro-W6.otf
sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ丸ゴ Pro W4.otf" ./HiraMaruPro-W4.otf
sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ Pro W3.otf" ./HiraKakuPro-W3.otf
sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ Pro W6.otf" ./HiraKakuPro-W6.otf
sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ Std W8.otf" ./HiraKakuStd-W8.otf
sudo mktexlsr

次に、PDFにヒラギノフォントを埋め込む設定をします。

sudo updmap-sys --setoption kanjiEmbed hiragino

TeXShopで編集・PDF出力する

TeXShopをダウンロードして、アプリケーションフォルダに移動しておきます。
次に、起動後のメニューから「TeXShop」→「環境設定」と選択し、表示された
ウィンドウ内左下の「設定プロファイル」をpTeX(ptex2pdf)に変更します。

あとは、以下のサンプルがコンパイルできればとりあえずOKです。

\documentclass{jarticle}
\begin{document}
日本語 \LaTeX
を使って文章を書く。
\end{document}

コンパイルで怒られたら

! LaTex Error: File `xxx.sty’ not found.というエラーが出る場合、
以下のコマンドでパッケージをインストールしましょう。

sudo tlmgr install xxx

参考